御詠歌

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御詠歌とは

御詠歌とは和讃(和文のお経)のことです。
お経には和讃の他に梵讃(インド:梵語のお経)、漢讃(中国:漢語のお経)があります。 

御詠歌は「讃仏歌」とも言われ、鈴と鉦の美しい響きとともに仏さまとその教えを讃えてお唱えするものです。お経の内容をわかりやすく表現したものなので、真心を込めてお唱えすれば、仏さまやご先祖さまに対するご供養にもなります。
また、仏教や禅の深く尊い教えが、誰にもわかる親しみやすい言葉で表されていますので、お唱えするうちに仏さまの教えに自然に親しむことが出来ます。

「仏教や禅は難しくてわからない」と思っている方でも、御詠歌に親しむことによって、様々な仏の教えを知ることができるでしょう。

御詠歌を聴いてみる

花園流御詠歌の歴史

大正時代初期、従来の巡礼歌を脱皮し、弘法大師帰依を浄らかに詠いあげ、
民衆の心の琴線をゆさぶった新しい詠歌が誕生します。これが大和流御詠歌といいます。

花園流は、岩田貞雲流祖が大和流に伝わる、かたい男性的な手を動かして唱える所作に関心を持ち、これをやわらかく、まろやかな所作に発展考案されました。
生涯手を以って指導し、作曲され、花園流といえば所作のある流派と全国的に認められ一大特色でした。本山龍泉庵・釈仏海老師の新作、即ち三和讃、三詠歌に所作及び節付をして、昭和十一年、無相教会の前身となる大慈教会が結成されることになりました。
その後、昭和二十五年に花園流無相教会と改め、現在約二万人の会員を擁するに至っています

 全国各地では、師範の先生方をはじめ多くの指導者のもと、全国の妙心寺派の寺院において御詠歌の布教講習が行なわれています。
一見難しそうな仏祖の教えも和讃をお唱える事により一層わかりやすく楽しく学ぶ事が出来ます。
御詠歌を正しくお唱えすることや、作法を学ぶ事も大切ですが、時には肩の力を抜いて皆と談笑し、お茶を飲みながら気軽に御仏の教えに触れてみませんか。